納涼、夏のトンネル。(関西本線:奈良県)
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暑いお盆休み、週末の朝いつもより早く目覚めたので関西本線を撮影して回ることに。
「大和路線」と名を変えて久しい地元路線、今日のお目当てはこの線を仕事場とする103系。
最盛期には総数3000両超の仲間が東名阪の三大都市圏や仙台・岡山・広島など各地で長いこと活躍を続けてきた比較的地味な電車だったけれども近年老朽化であれよあれよという間に各地から引退し、残るは大阪南部と奈良を結ぶこの線のほか大阪環状線・阪和線それと近畿圏のローカル支線のみ。
このうち環状線・阪和線については今夏より順次新型電車と交代して姿を消すことが発表されているが、言及のない関西本線においても在籍する本数が減少しており、狙っていかないとなかなか出会う機会がなかったりする。
物心ついた幼少の頃から変わらず走り続けてきた黄緑色の電車は緑濃い阪奈県境の渓谷を鉄橋やトンネルの連続で越えてゆく。
ちょっと重通勤線区には似つかわしくないロケーションだが、モーター音を響かせ子供の頃から見慣れてきた景色の中を行く姿こそ僕にとっての「103系」。
王寺駅近辺で運用ウォッチングしていたが折からの猛暑でこれ以上炎天下の踏切で待機するのは無茶と判断、次の103系撮影は日差しを避け谷あいの山中よりトンネル内を望める場所へ移動。
県境のトンネル挟んだ向こうは陽炎のゆらゆら立つ猛暑の大阪。
耳に入るだけでも暑さを感じる蝉の大合唱はここにも聞こえてくるけれど、深い山の中そしてトンネルより漏れ出てくる冷気は一服の清涼剤。
やがて山の向こうからひときわ大きなモーター音が聞こえ、望遠レンズで覗くファインダーに見慣れた姿が飛び込んで来た。
アルバム: 鉄道ぐらふぃてぃ。
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