ラストラン、都会の片隅で。(阪和線:大阪府)
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JRのダイヤ改正で阪和線に唯一残っていた水色の国電、通称「単線」こと羽衣支線の103系が引退を迎えた。
以前通勤にも使っていたおよそ1キロ余りの一駅区間、ほとんどが高架線のため目ぼしい撮影地点は余りないせいか引退の報を受けてもなお積極的に撮影しようという気になれなかった。
しかしながらいざ無くなる瀬戸際になるとやはり記録しておきたくなるもの。
大阪府を走る103系も気づけばここが唯一。
あちこちで走っていたころならいざ知らず、もう贅沢なことは言っていられない。
「葬式鉄」だ何だと揶揄されようがお構いなし。
そんなわけで運行最終日となった3月16日の仕事帰り、カメラを片手に鳳駅へ。
多少の撮影者やお名残乗車の同業者はいるものの、ラストランにありがちな混雑は余り見受けられない。
都会の片隅を15分おきに行ったり来たり、普段通りに任務を全うして去っていく彼らの姿こそ、通勤電車の引退にふさわしいのかも知れないと、ふと感じた。
ホームにゆっくりと入ってくるところを高感度で撮影。
長らく見慣れてきた都会の風景が、また一つ終わりを告げていった。
アルバム: 鉄道ぐらふぃてぃ。
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